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789系(基本番台)の話

たろしょーです。

久しぶりの鉄道ネタですね。

 

この間Twitterで"789系(基本番台)の座席、HE106とHE206だけほかと違う。沼が深い。"みたいなツイート見かけて今更かよ、浅いも深いもあるかという感想となりましたが、青函往復重症患者じゃないとわからないこともあるかもしれない、と思ったので書きます。

 

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そもそも、789系は2002年12月の東北新幹線八戸開業に合わせ、函館~青森~八戸間を連絡する新しい特急列車「スーパー白鳥」用に作られた車両です。HE100番台のユニットとHE200番台のユニットを合わせた基本5両編成で、HE200番台のユニットを青森方に増結することにより8両運転も可能な構造となりました。この時点でHE101~104、201~205の計23両が製造されました。

 

あれ、現在の789系基本番台のライラックって6両では?となる方もいると思います。そうです、2006年3月のダイヤ改正に合わせ、2005年にサハ789-101~104の4両が製造され、このほか、HE105ユニットの3両、6連に増結するための増結ユニットであるHE301・302編成の2両×2=4両の計11両が製造され、基本編成の6両化が完了しました。2006年の改正で789系の運用数が2→3となったため、繁忙期では従来通りのサハを外した2(HE100)+3(HE200)+3(HE200)で運用されることもありました。

 

2010年12月の東北新幹線新青森開業に伴うダイヤ改正に合わせて、HE106・206の計6両が増備され、789系の運用数が3→4となりました。この編成は789系1000番台を含め、789系で最新の編成です。変更点としては、背面テーブルの止め部分の形状変更およびチケットホルダーの移設、ひじ掛け部の形状変更(全席禁煙化後の製造のため、灰皿の省略)、普通車座席のモケットの一部変更(青座席消滅・緑or赤に統一)が挙げられます。それ以外…なんかある?(投げやり)ちなみに、これに合わせて785系NE303編成が改造のうえ投入されましたが、それは別のお話。

 

ちなみに、スーパー白鳥時代は、現在とは違い末尾が必ずしも同じ番号どうし(例えば、現在のライラックはHE101とHE201は必ずセットで運用される)、で運用されていたわけではありませんでした(例えば、2016年2月13日の4016M特急スーパー白鳥16号は、HE105ユニットとHE204ユニットの6両で運転されていた)。

 

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2006年3月以降は基本編成は全て6両で、上の編成になる時は必ず増結時である

そんなこんなで、スーパー白鳥時代は函館と青森県内を往復してたとさ。ライラックの座席更新の話は札幌に移ってからの話なので、また別のお話です。

ではでは。