単焦時間のFocus on!!

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一眼初心者に単焦点を勧めるべきか

 

こんにちは

ミラーレス一眼を使い始めて早5年、ようやくド素人から素人になったたろしょーです。

これから一眼撮りたい人になぜかズームレンズではなく単焦点レンズを勧めたがる人が結構いることに疑問を持ったので初投稿です。

 

初心者が高級機材を買うのは間違いか

先日ダレノガレ明美さんがCanon5DMarkⅣとLレンズを購入し、謎の上から目線一般人が燃やしにかかっていたことは記憶に新しいかと思います。

私はお金に余裕があるのであれば良い機材を揃えた方が良いと思ってるので、初心者はKissから買わなきゃダメだ、なんては思っていません。α7RⅢ欲しい!

 

ただ、我々生まれの過ちである一般人にとって、好き放題機材を買えるわけではないのは事実です。そこで重要になるのは

 

「何を撮りたいか」

 

であると考えています。

 

良い機材ってなんだ

高い機材は確かに良い機材ではあると思います。ただ、直前に「何を撮りたいか」が重要と言う話をしました。というのも、センサーサイズ(大きさの規格)・センサーの種類(サイズではなくメーカーやそのセンサの登場した年代で決まる)であらかた出てくる画のクセが決まってくる(ただし描写はレンズで決まると言っても過言ではない)のが一因にあるからです。

 

じゃあなんで同じフルサイズセンサーの1DXと6DMarkⅡの値段が違うのかとか、α9とα7Ⅱの値段が違うのかと思うでしょうが、いくつか要因があると思います。私が考えるところでは、

  • AF性能(速さ・測距点数)
  • 連写性能(1秒間に何枚撮れるか)

が主な違いであると考えています。ここでは、2017年発売のα9と2014年発売のα7ⅱのスペックを比べて見ましょう。

 

 α9(本体だけで50万円程度)

  • 有効画素数…2420万画素
  • AF測距点数…693点(像面位相差)+25点(コントラスト)
  • 最大連写枚数…20枚/秒

www.sony.jp

 

α7Ⅱ(レンズキットで20万円以下)

  • 有効画素数…2430万画素
  • AF測距点数…117点(像面位相差)+25点(コントラスト)
  • 最大連写枚数…5枚/秒

www.sony.jp

 

 

こうやって見ると結構違いますよね。ざっくりいうと、センサーサイズ(APS-Cよりもフルサイズ)が大きく、AF測距点数(多い方が一般に動きモノに強いと言われています)が多く、最大連写枚数(動きモノを撮るときには便利です)が多く、新しく出たもの(新しいものの方がAFなどのセンサ周りの性能が良くなることが多いで)の方が値段が高めと思っていただければ多分だいたいあってます。

 

スポーツとか動きモノ撮るわけじゃなくてスナップを楽しみたいなあくらいなら、まあ大差はあまりないんじゃないんですかね。私も初心者だから鵜呑みにしないでいただきたいですが。

つまるところ、自分の撮りたい写真が快適に撮れる機材が良い機材ではないでしょうか。

 

初心者はフルサイズの一眼を買ってはいけないのか

逆に何で買っちゃダメなんですか。

フルサイズセンサーの利点は、APS-Cセンサーに比べると、同じ焦点距離・同じF値においてボケ量が多かったり、センサに入ってくる光が多いので高感度耐性が高かったり、ノイズに強いというメリットがあります。

むしろフルサイズ入門機なら旅スナップとか、風景写真とか、ポートレートとか絶対楽しいと思いますよ!だってフルサイズ持ってる人羨ましいもん!

 

初めての一眼に単焦点レンズは最適解なのか

玄人さんの意見ではズームレンズ(とりわけ、キットレンズ)はゴミという話になるのでしょうが、素人の私の持論ではNoです。是非レンズキット買っちゃってください。なぜか

  • 自分から被写体に近づこうと考えないから
  • 作品作る以外で絶対画角感は無くても困らないから
  • キットレンズはズームレンズの中でも軽いから

 

「自分から被写体に近づこうと考えないから」

玄人さんを見てると本当に不思議に感じることがあるのです。今の若い人たちは小学生くらいの時にはCCDイメージセンサを搭載したコンパクトデジカメが流通し、その後は時代が進むにつれて携帯電話やスマートフォンで写真を撮るのが一般的となってきました。

さて、コンパクトデジカメで遠くのモノを大きく撮りたい時あなたはどうしますか?

 

まぁ、だいたいの方は「電源ボタンの近くにズームレバーあるでしょ、それをTの方に引けばズームするでしょ」って答えると思います。少なくとも私はそうでした。だから、焦点距離が固定なら自分が動けばいいじゃない!っていう玄人さんにとっての常識的な感覚が、一眼初心者にも常識だというわけではないということが稀によくあることだけはご理解いただきたいです。

 

単焦点は表現の幅が広く、私も使っていますが、

ズームしなくて不便だな、と思ってる人が写真面白いと思うようになりますか?

いやならんでしょうよ。だってF値とか、絞りとか、シャッタースピードとか、思うように撮れるようになるステップがレンズ云々以前に問題としてあって、それを乗り越えて初めて納得のいく写真が撮れるようになるわけで、楽しまなければ続きません。私は楽しければズームレンズで「オートモード」で撮っていても良いと思っています。そこでオートモードでうまく撮れなくて、どうやったらうまく撮れるんだろう、と言うのが上達のスタートなのではないでしょうか。

 

「作品作る以外で絶対画角感は無くても困らないから」

はっきり言うと困ったことないです。単焦点レンズで画角感を養って圧倒的成長!」とか言われがちですが、そんなものは単焦点レンズで写真を撮るときにしか役に立ちません。レンズ交換している間にシャッターチャンスを逃した人を知っているので、余計にそう思うのかもしれませんが。

ただ、最近写真を始めた方。過去の写真を見返してあげてください。注目すべきところは、写真を撮った時の周りの明るさと、焦点距離同じような焦点距離でばかり撮っていたり、暗いところでよく写真を撮る方には、単焦点レンズはマジでおすすめです。

 

「キットレンズはズームレンズの中でも軽いから」

キットレンズは確かに映りが良くないものが多いです。私がかつて持っていたミラーレス一眼カメラ(SONY NEX-6)についてきた標準ズーム(SELP1650)は画質が良くないどころか、歪曲酷すぎてレンズ補正なしでは精々スナップが関の山だわ、ズームレバーがイカれるわとなかなか厄介です。でも、それでもいいところがあるんです。軽いんです。例えば、先ほどのSELP1650は、たったの116gなんです。

 

ところで、私はEマウントのボディ(SONY α6300)を使っていて、レンズを4本(SEL18200LE、SEL30M35、SEL50F18、SEL70300G)持っています。「撮影を目的としない長距離の旅行」の場合はSEL18200LEとSEL30M35しか持っていかないと決めています。なぜこの組み合わせか。理由はだいたいの物が撮れるからです。SEL18200LEはキットレンズではないですが、広角から望遠まで撮れる所謂便利ズームです。460gと軽く、だいたいなんでも撮れます。ただ光学的に便利ズームは画質があまり良くないものであるので、そこは割り切りが必要です。でも、長距離長期間(一週間程度)の旅行に何本もレンズ持っていくわけにはいかないでしょ?だからこいつなんです。ちなみに、SEL30M35という単焦点マクロをお供に連れていくのは、換算45mm程度の画角をよく使うのと、この便利ズームが最短撮影距離50cmと全く寄れないレンズだからです…

 

さて、話を本題に戻して、キットレンズは先程の便利ズーム以上に軽いのがウリです。ただ、16~50mm・55~210mmとか、18~55mm・55~250mmとか倍率が精々5倍以下に抑えられていることに注意が必要です。普段の街歩きなら16~50mmだけ持って~とか、18~55mmだけ持って~とか、運動会だから望遠が必要だ~とかそういう使い分けと言う名の芸当も出来るわけで、「だいたいこれさえあれば困らないよ、軽いしね」というのがコンセプトみたいなもんです。だから、少しでも荷物を軽くしたい場面があれば、選択肢に入れても良いと思います。

 

サークルの同期には昔は写真撮ってたものの、カメラ重くてあまり撮ってないんだって人も居るので、重さってバカにならないと思います。特に私は写真撮るときは割と歩く(最近こそ5km程度ですが、昔はそれこそ20km以上歩いた日もあった)ので…

 

結局、写真では何が大切なのか

「どのレンズで写真を撮るか」ではなく「どれだけ写真を楽しく撮れたか」

 

私は、「楽しんで撮る」ということが最重要だと考えています。初めて一眼を握った時のワクワク感。それはレンズがズームだとか単焦点だとかは関係なかった気がします。ただ、素人が素人なりに工夫して写真を撮っていくうえで、私はキットレンズに3年半ほど大変お世話になったし、何よりズームレンズを使って気軽に撮れることによって「カメラを握って写真を撮ることを楽しませてくれた」ので、それがなかったら今のカメラに買い替えるとか、とても考えられたことじゃないなと思います。

 

「楽しむことが、第一です」

 

あとがき:ちなみに私は単焦点レンズ結構使ってます

単焦時間は単焦点レンズが欲しいその2~ 飯テロで差をつけろ E 30mm F3.5 Macro

つづいちゃいました

単焦時間です。

 

ところでご飯やスイーツの写真、どうしてます?スマホで撮るのもいいけれど、カメラで撮るともっといいかもしれませんよ

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でも、普通カメラじゃこんなに寄れないよね?って思いませんか?これが出来るやつがあるのです。ご存知の方も多いかと思いますが、マクロレンズです。

 

マクロレンズは、被写体を等倍(≒大きく)で撮れると言った特徴を持ったレンズです。このE 30mm F3.5 Macro(SEL30M35)は最短撮影距離(イメージセンサから被写体までの距離)9.5cmというすごく寄れるレンズです。

 

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実は色シルバーしかないんだよなぁ…

 

私はこのレンズは旅行時に重宝するレンズだと思っていて、高倍率ズームと一緒に持っていくことの多いレンズです。なぜかというと、手持ちの高倍率ズーム(SEL18200LE)が50cmまでしか寄れないという寄れないレンズだからなんですよね…

 

それは置いておいて、このレンズは138gと軽量で、かつ2万円台と手の届きやすい単焦点レンズです。先述の通り、こいつの最大の武器は「寄れること」。ミラーレスの小さいボディも相まって、飯撮りにはうってつけだと思います。個人的にはこのレンズ

 

マ ス ト バ イ

 

です。評判自体はそれほどでもないんですけどね。

 

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前回紹介したような50mm単焦点とはまた世界が違って見えるかと思います。ただ絞り開放F3.5と単焦点レンズにしてはやや暗めなのでそこには注意が必要です。

 

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ちょっと暗いですが普通の単焦点レンズとしても使えます。ただ、画質を追求するなら別に近い画角の単焦点レンズ買った方が良いかもしれません。

 

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まぁ結局飯撮りに落ち着くわけですが、パンケーキレンズと言えるような大きさとはちょっと言えないのに、パンケーキレンズよりパンケーキ撮りやすいとはいかに。

 

 

単焦時間は単焦点レンズが欲しいその1~E 50mm F1.8 OSS

 

ここ数日閲覧数が伸びていて驚いているカメラ初心者のたろしょーです。

 

さて、本来これは先週の土曜日に出すはずだったネタなんですけど、私の持っているおすすめのレンズを紹介してみるのも良いと思い、物は試しでやってみようと思います。

 

暗いところで明るく撮りたい、ただ、シャッタースピードを落としたくないし、ISO感度もあまり上げたくない。そういう時にオススメなのが単焦点レンズなんです。単焦点レンズは、ズームレンズに比べると、ズームできない(=焦点距離が単一)という難点があるものの、明るい・軽い・(比較的)安いと言った特徴があり、所謂キットレンズよりも写りが良いと言われています。

 

今回紹介するのは、SONY・Eマウント(APS-C用)のE 50mm F1.8 OSS(SEL50F18)です。

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フード逆さに付けたままじゃないか(呆れ)

それは置いておいて、このレンズは50mm(換算75mm)、絞り開放F1.8でお値段2万円台と手ごろな所謂「撒き餌レンズ」です。ただ写りも悪くはありません。フルサイズ換算75mmですので、ポートレートには向くレンズですが、うまく使い所さんを考えないと使いづらい焦点距離のレンズでもあります。

 

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やはりF値が小さいので、夜に威力を発揮するレンズですね。

 

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※トリミングしてあります

 

意外と動きモノも行けるくらいのAF速度はあります(ボディによるところも大きいようですが)

 

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あまり寄れないレンズなので運用には頭を使う必要がありますが、開放だと背景がうるさすぎるくらいボケます

 

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ちょっと絞るといい塩梅になってくると思いますよ

 

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肝心のボケなんですけど、中央では丸く、端にいくにつれてレモン型に変わっていく感じです。ボケ自体は綺麗ですし、2万円台なんだから文句言うなって話ですよね

 

いかがでしたでしょうか。画角的には35mmF1.8(ただしこちらは高い)の方が使いやすいかと思いますが、50mm(換算75mm)でもこんなことできるんだよって言うのが伝わっていれば幸いです。肝心の人の写真が無い理由についてはお察しください



…次回はあるんだろうか

 

 

最強の旅行用レンズ?SEL18135を触ってきた

どうも、こんな記事書くつもりなかった単焦時間です。

 

今日たまたま望遠ズームでも覗きにソニーストアに行ってきたのですが、そこで先日発表されたEマウント(APS-C)用高倍率ズーム「E 18-135 mm F3.5-5.6 OSS(SEL18135)」が先行展示されていたので触ってきました。写真がないのはお許しください。以下、雑感

 

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良かった点

・とてもコンパクトな高倍率ズーム

長さ88mm、重さ325gと軽くてコンパクトながら7.5倍の高倍率ズーム。α6000やα6300、α6500にピッタリのサイズ感。SEL1670Zだと望遠足りないし、SEL18200LEだと重すぎる感があったので荷物を軽くしたい旅行にはピッタリ。お散歩のお供にもいい

 

・ズームしても伸びない

キットレンズの次に買うレンズとして候補に挙がるレンズの一角に上がりそうですが、こいつズームしてもあまり伸びないんです。こんな高倍率ズーム初めてですよ。ちなみに、これの対抗になりそうなSEL1670Zの方が数cm程度伸びます。広角端だと1cm程度SEL1670Zの方が有利なんですが、望遠端でアドバンテージがあります

 

・AF/MFスイッチ

他のAPS-C用レンズには搭載されていた記憶が無いのですが、MFでさっと合わせたい時には便利ですね

 

ちょっと残念だった点

・暗い

F/3.5-5.6ですから、F4通しのSEL1670Zに比べるとちょっと暗いかな、と言う感じがします。屋内撮影には向いていないかも

 

・広角側18mm(フルサイズ換算27mm)

屋内撮影時は画角を広く取りたいときありますよね。地味にこれが痛かったりします。屋内撮影には(ry

 

・寄れない

高倍率ズームの宿命。最短撮影距離は45cmとのこと。SEL1670Zは35cmですから、屋内撮(ry

 

・値段

希望小売価格が80,000円(+税)ですから、実売価格は7万円台後半となるのではないかなと思います。SEL1670Zより安いですが、SEL18200LEと同程度となると考えますよね。それでも画質分のアドバンテージはありそうですが(ただ画質は屋外撮影しないと何とも言えないかなぁ)

 

・AF(?)

展示機がα6000+SEL18135だったので、そのまま近くに向けたり、遠くに向けたりしてAF確かめるということをやったのですが、たまに合焦まで遅く、全体的に動作がもっさりしているように感じました。α6300やα6500で使えば違うかもしれませんが

 

結論:

将来的にα6X00系列のキットレンズとして買うなら十分にアリ。

 

やはり私はSEL18200LEを持っているので、役割が被るこのAPS-C用レンズに7万円台はちょっと考えたいかなと思います。ただ、Canonとかみたいに18-135mmのキットレンズとして本体+5~6万円程度で買えるならばまぁアリかなぁ、と言う感じです。個人的には、いろんなところを旅行する方で、カメラ・レンズを小さくしたい方にはお勧めです。屋内撮影中心の方なら、SEL1670Zの方が良いんじゃないかなぁ…

 

まぁ、SEL1670Z持ってないんですけどね

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ミラーレス一眼をオススメできない4つの理由

あけましておめでとうございます

今年もミラーレス一眼を片手に旅に出そうな単焦時間です

 

突然ですが、ミラーレス一眼と一眼レフの違いを説明できますか?

一番大きいのはカメラ本体(ボディ)内のミラーの有無なんです。これにより小型化には貢献できた訳ですが…それゆえの弱点があるのです。今回はそれをご紹介しようと思います。

 

1.無駄に小さすぎて握りづらい

基本的にレフ機より小さめに作られているので、構えると小指が余るということが多々あります。なのでカメラを本気でやりたい人にはちょっとなあ、と言う感じがします。しかも本体が軽い割にレンズが重いので重量バランスがあまり良くないです。

 

2.レンズの幅が少ない

歴史の長いレフ機とは違い、レンズのラインナップがやや貧弱です。特に安価なサードパーティー製レンズが少ないので、レンズを増やしたい時にはとてもお金がかかります。

 

3.電子ファインダー

表示にタイムラグが発生するので、実用に値しないという話はよく聞きます。遅れるとは言っても10msくらいですけど。

 

4.電池の持ちが悪い

ファインダー等に電力を供給し続けなければいけないので、光学ファインダーが用いられるレフ機とは違い電池の消耗が激しいです。

 

ざっと挙げただけでもこんな感じですかね。なんで私はミラーレス一眼を使ってるんだろう…?

SONYのミラーレス(APS-C)に合う望遠ズームを考える

先日はお騒がせしました、すいません。

単焦時間です。

 

今年の一眼レフはNikon D850が出て、ミラーレス一眼はSONYからα9やα7Rⅲといった所謂フルサイズ一眼ですごい盛り上がった記憶があります。私にとっては高値もとい高嶺の花だがな!

 

さて、フルサイズ一眼とは違い、APS-Cサイズのセンサを搭載した一眼レフ・ミラーレス一眼は、比較的安価に楽しめるのが特徴です。

 

フルサイズ?APS-C?なんじゃそりゃ?という方もいるかもしれませんが、これは、デジカメに用いられる、レンズを通した像をデジタルデータに変換する装置*1の大きさの規格です。詳しくはググってください

 

私はカメラについてはほぼド素人ですが、なぜだか知らないのですがカメラの相談をよく受けます。特にSONYの(APS-Cサイズの)ミラーレス一眼」ってどうなのって聞かれるので、そのお話です。

 

現在、SONYの(APS-Cサイズの)ミラーレス一眼(以下、Eマウント)は4種類展開されています。高い方から順にα6500、α6300、α6000、α5100です。α6000系列とα5000系列の差は非常にシンプルで、性能以外では、ボタンやダイヤル類の数、電子ビューファインダーの有無です。望遠ズーム*2を使って動く被写体を狙う場合、正直なところα5000系列はオススメできません。

 

値段を考えればα6000(6万円程度)、AF性能を譲れないならα6300(10万円程度)、ウン百枚続けてバンバン連写したり、RAWで連写しまくりたい人ならα6500(15万円程度)じゃないですかねぇ…

 

まぁでも問題は付けるレンズなのです。α6000にはボディのみとは別に、16~50mmの電動標準ズームが付くパワーズームレンズキット、55~210mmの望遠ズームも一緒についてくるダブルズームレンズキットがあり、α6300にはパワーズームレンズキットがあります。APS-C用のEマウントレンズでは最大望遠がこのキットレンズですので、馬鹿にならないレンズではあるのですが…

 

別に望遠ズームを買う必要があるα6300やα6500で使うのは待った

となるわけです。というわけで、筆者のマイカメラ(=α6300)で二種類のAPS-C用のレンズを試してみました。近い条件で撮った二枚の写真を見て見ましょう。

 

共通事項:

オートフォーカスコンティニュアスに設定(AF-C)*3

・フォーカスエリアはワイド*4

・測光モードはマルチ

・露出補正+0.0EV

・調光補正+0.0EV

・どちらもレンズプロテクター使用(安物です)

 

1.E 55-210mm F4.5-6.3 OSS(SEL55210)

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ダブルズームキットについてくる望遠レンズです。300gくらいなのでドチャクソ軽い。以下、撮影時の設定

 

絞りF6.3

焦点距離190mm(35mm換算285mm)

SS1/320s 

ISO200

 

…結論から言うと、速く泳いでいるわけではないのですが、AFが全然合ってくれません。というか、シャッターを半押して一度は鴨に合焦しても、数秒で明後日な方向にすっ飛んでいきます。ゾーンAFを使えば幾分マシになってくれるかもしれませんが…

 

2.E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE(SEL18200LE)

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広角から望遠までカバーする所謂便利ズームと呼ばれるレンズです。お値段は7万円台ですかね。以下、撮影時の設定

 

絞りF6.3

焦点距離200mm(35mm換算300mm)

SS1/320s *5

ISO250*6

 

こちらはシャッターを半押しすると鴨をしっかりと追いかけてくれます。キットレンズの望遠みたいにピントが明後日な方向に飛ぶことも無かったです。しかも、どちらのレンズもプロテクターをしていたのですが、こちらの方が川面の反射が控えめでした。ただ、速い動体だとピントが甘くなりやすく、ピン甘写真が増えてしまいます…

結論

キットレンズを買うつもりが無いのなら18-200mmをカバーするレンズを検討対象に入れてもいいかも知れません、と言うのが結論です。レンズ選びの参考になればとても幸いです

 

www.sony.jp

 

 

 

 

…ここで終わりません

 このレンズ、ちょっと曲者的な特徴があるのです。先ほどのリンクを開いて、主な特徴のところ、撮影例の少し上にこんな文言が書いてあります。

 

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実際の撮影画像に影響がありませんと書いてあるので、実際の撮影画像を見て見ますか、では

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ピンボケじゃねーか!!!

なーにが実際の撮影画像に影響はありませんですかという話なのです。これはボディの方の本体アップデートでやや改善されましたが

  • 寒いところ
  • 逆光ないし逆光気味

の時に比較的よく発生しやすかったと記憶しています。そこもよく考えてご検討くださいませ。

 

追記:SEL18200LEって、TAMRONの18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅲ VC OEMらしいですね。真の意味でまともなズームレンズが欲しければSEL18200(無印)か、思い切ってフルサイズ対応のGレンズを買うしかなさそうです

*1:CMOSイメージセンサのこと

*2:50mm~300mm程度の焦点距離を持つ、遠くの被写体を取るためのズームレンズのこと

*3:コンティニュアスAFとは、シャッターボタンを半押しし続けている間、画面内のAFポイントのどこかに合焦し続けようとするAF方式のもの。動きモノを撮るときによく使う

*4:α6300の場合はAFポイントは画面内、すなわちセンサ上のほぼ全域

*5:シャッタースピード

*6:感度。数値が大きいほど暗いところで撮影しやすくなるが画像が劣化する